フィレンツェ
アルバパレスホテルの朝食もブッフェでした。
室内ですが南欧のテラスっぽいインテリアと食器です。
初めて見た給ジャム機?
朝食を澄ませてフィレンツェ観光に繰り出しました。
ジノリもすぐ近くにありました。ガラスに思い切り向かいのビルやいろいろ映りこんでいますが、白い磁器のうしろに顔料が並んでいます。
すぐ近くのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂を少し見てから、
サンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂に行きました。ここもさほど遠くありません。
すでにたくさんの人が来ています。団体もいて、長蛇の列。
日本の小学生みたいにおそろいの黄色い帽子をかぶった小学生も。
根性のない、ちょっと教会にも飽きていた私は入るのをあきらめ、まわりをぶらぶら。
今になるともったいない!!!と思うのですが、その時はなんだか疲れが出ていたのですね。下調べも不足してましたし。
向かいの聖ジョヴァンニ洗礼堂の扉の彫刻。昔々、父が買った画集で見たような記憶が…
たしかコンクールで彫刻家が選ばれたとか。
誰だったか忘れていたので調べてみたら、アントニオ・ギベルティという人でした。
まあ、私ったらどうしていつもちゃんとした角度で撮らないのでしょうね!
長蛇の列を見ただけで疲れたので!?横にあるカフェでいちごクリームを食べました。
朝食をしっかり取ってまだ間もないというのに。
妹と、今は亡き母と銀座の千疋屋で食べたのが懐かしくて。
ルネサンスのそれ自体が芸術、という建物のまわりにキッチュなお土産屋さんやキオスクや観光客向け馬車やらがあるところが、いかにもイタリアっぽいような気がします。
ミケランジェロの彫刻「曙」と「黄昏」、「昼」と「夜」を見たいと思いました。
最初聖ロレンツォ聖堂に入りました。が、ミケランジェロの彫刻があるのは「新聖具室」の方で、入り口も別です。
そちらに行くと、ありました。
ウルビーノ公ロレンツォと曙と黄昏。
ヌムール公ジュリアーノと昼と夜。
ヌムール公には趣味でやっていた石膏デッサンでお世話になったことが…
ミケランジェロはあまり乗り気ではなかったらしい上に、完成前にメディチ家はフィレンツェから追放されてしまったそうです。
夕方近く、夜のうちにネットで予約しておいたウフィツィ美術館に行きました。
並んだのは10分ぐらいでしたか、わりとスムーズに入れました。
なんといっても、ボッティチェリの「春」と「ビーナスの誕生」が一番人気で、団体さんを引き連れたガイドたちが説明しているし、人だかりになっています。
おまけに人いきれから守るためか、アクリル板みたいなものが絵の前にあって、少し見づらいです。写真も白っぽく写っています。
同じボッティチェリのけっこう有名な「ざくろの聖母」などの前はがらがらなのでゆっくり見られました。他にも画集で見覚えのある絵がいろいろあります。
謎めいたフォンテーヌブロー派もありました。
私はウッチェロなんかもおもしろいと思うのですが、誰も見てませんでした。
この絵の近くにあった、フラ・アンジェリコの聖母子も小品ながら美しい佳作でした。
こちらは絵ではなく、窓から見える風景です。
メディチ家の墓所ではたくさんのお墓を見て栄枯盛衰やどんな裕福な権力者でも免れない死を思い、ウフィツィ美術館では将来を約束されていながら幼くして亡くなったメディチ家の子どもたち(利発そうな女の子、ご機嫌で笑っている男の子)の肖像画やとんでもなく残忍に殺された殉教者の絵などたくさん見たせいか、ずっしりとした疲労感を感じてしまいました。
風邪もまだなおらず、あまり食欲がなかったので、日本から持って来たパックのごはんを湯煎してお味噌などと食べました。お味噌は味噌屋さんでは冷蔵庫ではなく樽に入れて売っているから常温で大丈夫だろうと思って持って来ました。が、器を煮沸消毒でもしてから移せばよかったのかもしれませんが、普通に洗っただけだったのがいけなかったのかもしれません。あるいは風邪のせい? 胃腸に来てしまいました。