ジェノヴァへ
フィレンツェからジェノヴァへ行って、そこからフェリーでバルセロナへ行く計画でした。バルセロナからポルトガルに行って、物価の安いポルトガルで少し長く滞在したいと考えていました。
ジェノヴァからのフェリーの予約は一応してありました。北欧のフェリーは相部屋割引を希望しなければ定員4名の部屋も独占できましたが、イタリアは生活水準の違いか、価値観の違いか、個室でなければ相部屋です。あまり咳が出ると迷惑だし、ちょっと心配でした。
フィレンツェからの鉄道は予約していなかったので、駅で指定席券を買いました。基本料金はユーレイルパスを使います。ユーレイルパスのflexiで注意しないといけないのは、その都度自分で何日にどこからどこまで乗車したか記録を書き込まないと罰金をとられることがあることです。
一度まだ書いていないときに検札に来ましたが、親切な車掌さんだったので、書いておいてくださいと言われただけでしたが、人によってはわかりませんので、以後気をつけるようにしました。
イタリアの駅の切符売り場は、まず整理券をもらって、それから窓口に行くのですが、整理券をもらう段階で長蛇の列です。効率の悪さは並んでいるイタリア人も笑ってしまうくらい。係の人がひとりいて、どの窓口に行くべきか、用件によって割り振り、整理券を印刷して渡します。
その印刷用の紙がなくなってしまって別の人が入れ替えているところに話しかける人がいて、その間手が止まります。
やっと指定券を買って乗車しました。
コンパートメントではないタイプの列車だったので、スーツケースを置くスペースはありました。サブのナイロンバッグもけっこう重かったのですが、棚に載せようとしたら、若い東洋人の新婚旅行みたいなカップルの男性が載せてくれました。その間、女性はニコニコして見守っています。
ジャパニーズ?と聞くので、日本人ではなく、たぶん韓国人だと思います。
韓国人らしき若いカップルにはその後フィリピンでも助けてもらいました。
ふたりはピサの斜塔を見に行くらしく、私より先に降りましたが、その時にも私の荷物を降ろしてくれました。
ジェノヴァに無事到着しましたが、エレベーターがありません!
それらしきものはあるにはあるのですが、動いてません。
途方に暮れてうろうろしていると、ホームにある小さなカフェの人が友人たちと話していたのですが、その中のひとりがスーツケースを階段の下まで持ってくれました。
チップはいらないと階段を駆け上って行きました。
陽気な皮膚の色の浅黒い人たちだけどどこの国から来たのでしょう?これからの人生に幸あれと祈ります。
ジェノヴァは地図を見て港に近そうなB&Bを予約しておきました。
アパルトマンのワンフロアがB&Bになっていて、その上の階には経営者母子のお母様が住んでいて、他のフロアには別の人たちが住んでいます。
なかなか重みのある建物です。ちょっと昔の映画に出て来そう。室内はそれぞれ装飾が違うようです。
バス・トイレも共用ですが、いくつかありました。
体調がよければもっと楽しめたと思うのですが、朝から吐き気もして食事ができなかったし、車の音も気になってあまりよく眠れず、なんだかぱっとしない気分でした。