北京・北海公園など
最初の計画では北京に1泊のつもりだったので、Beijin Sihe Courtyard Hotelという灯草胡同にあるホテルを予約してカードで支払いも済ませてしまっていたのですが、2泊することに変更したときに、胡同のホテルでももう少し安いところを発見したのでした。でも最初予約したところはキャンセル不可でしたので、ちょっと面倒ですが連泊しないで1泊ずつにしました。
北京未名精品酒店(北京オールドスクエアホテル・1泊目のホテル)の朝食は明るい中庭に屋根をつけた部屋で、数種類のメニューから選ぶのでした。ソーセージなどと卵料理、パン、コーヒーなどでしたが、焼きたてでおいしかったです。先に食事をしていたフランス語で話しているかたたちが立つ時に「ボン・ヴォワヤージュ」と言ったら喜んでくれました。
二つ目のホテルのチェックインには早すぎるので、こちらで荷物を預かっていただいて観光に行って、戻って受け取ってから移動することにしました。
チェックアウトした時にフロントで荷物は快く預かってくれ、北海公園に行く道を聞くと、女性スタッフがどのバスに乗ってどこで降りたらいいか、私の手帳に書いてくれました。言葉のわからない国でバスに乗るのは路線もわかりませんし、ちょっと不安ですが、助かりました。
胡同を出てすぐのところに停留所があって、バスもすぐに来たので乗り、バスは走り出しましたが、ワンマンカーの運転手さんはおつりを全く持っていませんでした。ことばができれば近くの人にくずれないか聞けるのですが…。困っていたら、運転手さんが「もういいから行け」みたいなジェスチャーをしたので、結局払わないまま… もちろん帰りはきっちりの金額を用意しておきました。
降りる所も間違えず、北海公園に無事行く事ができました。
5元払って入りましたが、中にある永安寺などの見学料も込みのチケットもあったのかもしれません。
北海公園はかつては元の皇帝たちの遊技場だったそうです。大部分が人工的な池というか湖で、南の方に池を掘るために掘りあげた土を積み上げて作ったという瑠華島(Jade Islet)があります。そこにはお寺と塔、それに西太后がお気に入りだったという宮廷料理のお店があります。
公園に入ると、音楽を鳴らして踊っているグループがいて、少し歩いていくと、スピーカーと楽器に合わせて踊りを見せている人たちがいて、その隣ではアマチュア合唱団が全然別の歌を歌っている、といった調子です。
瑠華島には湖の周囲を半周歩いて行く事もできますが、遠いので、一旦通り過ぎた船着き場に戻って船に乗りました。中国風の屋根のある船で、天井裏には華やかな模様があります。
家族連れ、寒くないようしっかりくるんだ赤ちゃんにスプーンでなにか食べさせているおばあちゃん、若い人たちが乗っていて、それぞれ楽しそうにしていました。
島が近づいてきました。頂上に白い塔があります。1651年にダライ・ラマの訪問を記念して建てられたものを18世紀に再建したものだそうです。(塔が傾いているように見えますが、写真がへたなだけで実際は傾いていません。)
船着き場からすぐのところに宮廷料理のレストランがあり、ランチはそんなに高くなさそうで、お手頃のお弁当も外で売っていましたが、ひとまず見送り、島を見て歩くことにしました。
島の船着き場です。中央あたりの扉の向こうにレストランがあります。
島には永安寺というお寺があって、ここは拝観料10元でした。
お寺と言っても日本とはだいぶ趣が違いましたが、あまり宗教的・哲学的な雰囲気には感じられなくて…あまり記憶もなくなってしまいました。ごめんなさい。そこを通って
白い塔のところまで登りました。
また船で北側に戻ってバスで荷物を取りにホテルに戻りました。途中で、最初から気になっていた、外に焼きそばの写真つきで激安価格が書いてあるお店に思い切って入って昼食をとることにしました。ホテルのある宝紗胡同にあるお店です。
前日のお店と違ってここは中国語だけです。が、愛想のいいおじさんが手振りをまじえて薦める水餃子と外に書いてあった焼きそばを頼みました。
このお店はお持ち帰りの人もよく立ち寄っていましたし、たくさん注文してその場で食べきれない分を持って変える人もいました。
水餃子は高いお店よりおいしくて、またその胡同に行く機会があったら食べに行きたいものです。焼きそばは「香辣」の文字が示しているとおり、八角(スターアニス)の香りがするピリ辛のソースを使ってありました。これもなかなか気に入りました。北京の町を歩いているとよく八角の香りが漂っていましたが、北京の人たちにはなくてはならぬスパイスなのでしょうか。
「謝謝」と言ったら、おじさんは喜んで他のお客さんに「謝謝って言ったよ」と言ってました。
荷物を受け取ってタクシーでもう一つの胡同のホテルに移りました。
こんなお部屋です。最初の所は床が石でしたが、こちらはフローリングです。石の方がオリジナルに近いのかもしれませんが、フローリングの方がなんとなくくつろげます。
奥に天蓋付きベッドがあり、つきあたりにシャワーとトイレがあります。机の上に電気ポットとミネラルウォーターが置いてあります。長椅子の横にお茶のセットも置いてあります。
夜の中庭はこんな感じです。雰囲気がいいでしょう?
最初のホテルは入り口すぐの部屋だったのですが、今度は奥まったところで、何度出入りしても間違えた方に行ってしまって、方向音痴の私には自分の部屋やフロントを見つけるのがたいへんでした。
チェエクインして荷物を部屋に置いてから、地下鉄に乗って故宮博物館を見に行きましたが、券売機がよくわからなかったり、なんといっても北海公園でのんびりしすぎたせいで、1、2分の差で入館できませんでした。まわりにはやはり入れなかった人がけっこういました。北京に行って故宮を見ないなんて!
まあ次の機会にしましょう。
人民元が残り少なくなってしまって、翌日駅に行くタクシー代に足りないといけないのでカードで引き出しに行きました。シティバンクの支店の近くに英国式のティールームがあったので、たくさん歩いたので一休み、と思って入ってみました。予想以上に高かったです!でもスタッフの若い女性は英語に堪能で感じがよかったです。
アフタヌーンティーはひとりには多すぎるということだったので、小さなサンドウィッチ、ムース、スコーンとポットの紅茶にしました。見渡すと、このお店に入っているのは中国人の富裕層のようでした。
シティバンクのディスペンサーはキャッシュカードに反応せず、そのカードは他のところでも使えず、楽天カードは暗証番号を間違え、2度のトライでやめたつもりだったのですが、その前に一度間違えていたようで、ロックされてしまいました。もう一枚のデパートのクレジットカードも使えず(あとで電話で聞いたらキャッシングはいらないと思って申し込む時につけなかったようです。クレジットは使えるということでした)、「どうしてだめなの?!」と怒りながら口の中でつぶやいて操作していたら、隣のブースにいた青年が私に向かってにっこりしてなにやら言って出て行きました。まあ落ち着いて、のようなことを言ったのかしら。馬鹿にしているような雰囲気ではなく優しげだったので。
ユーロとロシアのルーブルはある程度現金で持ってきましたが、両替できなかったらどうしよう?
そこにシベリア鉄道の切符をホテルに届けてくれることになっていた北京の旅行社の人から電話がかかってきました。日本の旅行社からのメールに書いてあったのより早く来てくれたようで、切符はフロントに預けてもらうことにして、両替できるところがあるか聞いてみました。クラウンホテルに自動両替機があって、レートは高いけど銀行より時間がかからないので時々お客さんを連れて行きます、とのこと。
助かった〜。でも人に聞いてもクラウンホテルは知らないと言います。通りかかった若いセンスのいい女性に聞いたら、予想通り英語ができて、親切にもスマホで検索してくれました。クラウンにはeがついてますか?と聞くので、普通ついてないだろうと思って、ないと答えたのが失敗でした。あとで知ったのですが、eがついていたのでした。それにクラウンホテルではなくクラウンリージェンシーでした。
さんざんさまよって夜もだいぶ更けて9時半頃、やっとたどり着いて両替できたときには本当にほっとしました。けれどもそれがよかったのかどうか…