還暦ひとり旅 シベリア鉄道+ヨーロッパ日記

還暦記念?に北京からモスクワ、ヘルシンキ、ドイツ、イタリア、と鉄道の旅に行ってきました

ミュンヘン

ミュンヘンは夜行で行きたいと思って最初は1泊のつもりでホテルを予約し、夜行がもう廃止されていたため夜着いてしまうことになったので、急遽駅近くのホテルを予約したのでした。

 

チェックアウトしてとりあえず荷物を置きに最初から予約していたホテルアドミラルへ。

こぢんまりしているけれど、こぎれいでおしゃれな女性(マダム?)好みのホテルです。

ところが、行ってみると、予約が入ってないといいます。

フロントの女性は少しの間調べていましたが、「昨日の予約になっています」と言い、気の毒そうに、返金はできないと言いました。間違った日で予約してしまっていた!

 

高い方のホテル代を無駄にしたなんて、ショックですが、自分がドジなのでしかたありません。今夜部屋が空いているか尋ねると、空いているということでしたので、ちょっと待たされましたが、部屋に通してもらうことができました。

 

庭が見下ろせるバルコニーのある部屋です。

 

ミュンヘンは昔行ってなかなかいいと思ったアルテ・ピナコテーク(美術館)に行こうと思っていたのですが、ネットで見てみたら、修理中でやっていないようです。

イギリス庭園というのも考えましたが、たいして気が乗らず。

街中をぶらぶらすることにしました。

 

自然派コスメティックやカフェもある、オーガニックスーパー「BASIC」が歩いて行かれるところにあるので、行ってみる事に。

 

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牛の胆汁入り洗濯石けんを飼いました。同じようなドイツ製のを生協で買って日本から持って来たのになくしてしまったので。(と、思っていたらこれはあとで出て来ました)

服のシミにもみ込んで15分くらい置いておくとシミがとれるんです。染料みたいなものはだめかも。食べこぼしなどには効果的です。

 

BASICには1階にイートインコーナー、2階にカフェテリアがあるので、あとでまた来る事にして、マリエンプラッツ方面へ行きました。

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市場はすっかり春。

ドイツではアスパラが春を告げる野菜なのでしょうか。「農家から直送」とか書いて売っています。レストランでも外に「アスパラ料理」と書いてあるところがありました。

Spargel はアスパラのことです。

 

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有名な市庁舎のからくり時計は、たしか時間になると騎士の馬上試合が始まって片方が倒れるのだったと思いますが、前に見たからまあいいことにして、待たずに歩を進めます。

 

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ちょっとショックだったのはその近くにある聖ミヒャエル教会。前に来た時は日曜のミサがあって、玄人はだしの聖歌隊が歌っていたのが印象的でした。

 

今回その教会のまわりに白人(ドイツ人?)の若いホームレスが数組いたのです。

EUでも豊かなドイツで?

 

この旅行中、中国、ロシア、北欧でホームレス・物乞いを見かけましたが、ヨーロッパの白人は見た事がありませんでした。

ロシアではロシア人がやりたがらない低賃金の汚れ仕事を外国からの出稼ぎ労働者がやっている間に奥さんたちが物乞いをしている、と通訳ガイドが言っていましたし、他の国もそんな感じでした。ロングスカートにネッカチーフをかぶったスタイルのおばさんやおねえさんが「当然でしょ」みたいな態度で缶カラを差し出していました。

 

警官が来るとその人たちはそそくさと立ち上がってどこかへ去って行きました。

 

日本からは冬用の靴しか持ってこなかったので、たくさん歩けるサンダルを買いたいと思い、靴屋さんをさがしました。ちょうどおあつらえ向きのお店、楽な靴の専門店というのがあったので、メフィストのサンダルを購入しました。100ユーロちょっとぐらいだったと思うのですが、あとで日本のデパートで見たら3万円!

 

さっきのBASICのカフェテリアでお昼を食べ、ぶらぶら歩いていたら、かわいらしいカフェがあたので入ってみました。

「フロイライン」という名前です。フランス語で言えば「マドモワゼル」に当たることばなのですが、最近はあまり使われなくなっているようです。女性だけ未婚既婚の区別があるのはおかしいとか、「小さい婦人」なんて失礼と思われるようになったせいだと思います。

 

小さなお店ですが、刺繍したクロスやクッションなどを置いて、「少し前の未婚のお嬢さんの部屋」をイメージしているようです。お嬢さんたちが花嫁修業しながら手芸をしていた時代へのノスタルジーでしょうか。

 

レモンタルトを食べました。

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もう着そうにない真冬の衣類を少し包んで日本に送り返そうと思って、ホテルに戻りました。

 

部屋にフルーツが置いてありました。

ウェルカムの意味で各部屋に置くのに、私が予定外に早くチェックインしたので間に合わなかったのでしょうか?

あるいは、1泊無駄にしてしまった私に同情してくれたのでしょうか?

果物が好きなので嬉しかったです。

 

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郵便局に行く途中にあった書店です。

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