還暦ひとり旅 シベリア鉄道+ヨーロッパ日記

還暦記念?に北京からモスクワ、ヘルシンキ、ドイツ、イタリア、と鉄道の旅に行ってきました

ムラノ島とドゥカーレ宮殿

ホテルの朝食はブッフェで品数やお味はすごく豪華というのではないですが

普通に満足いくものでした。

窓からいかにもヴェネツィアらしい建物が見えるのもいい感じです。

 

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ヴァポレットに乗る前にリアルト橋に行ってみました。

上から見た風景は何百年も前からあまり変ってないことでしょう。

船が手漕ぎからモーター付きが主流になったくらいで。

 

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翌日の指定席がまだ取ってなかったので、駅に行って、係のおねえさんに教えてもらいながら(というかやってもらった)券売機で取りました。席を選びたかったのだけど、そこはとばされてしまいました。とはいえ座席が確保できて一安心。

 

若い頃行ってみたかったけれど果たせなかったムラノ島行きを実現させることに

しました。

ご存知のようにガラス工場とショップが集まっている島です。

ムラノ島行きのヴァポレットには沈むかと思うほど乗客を詰め込んでいました。大きい船にすればいいのに、と思ったけど、それだと低い橋の下が通れませんね。

 

ガラスのオブジェがありました。

 

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だいぶ前に見たオペラ映画「ドン・ジョヴァンニ」はムラノのガラス工場を見学している場面から始まったように記憶しています。

 

日曜日なのであいにくガラス工場はお休みでしたが、ガラスを吹いて作品を作るところは、日本のスタジオガラスや工場など、何度も見学させてもらったので

たぶん窯の形が違うぐらいでそんなに変らないと思います。

 

道に沿ってずっとガラスの作品や土産物のお店、ところどころにピザ屋さんやレストランがあります。

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インターネットで検索したら、ムラノで売っていても中国製のがある、ということでした。「ムラノで手作り」と強調しているお店があったり、サーティフィケイトと言ってシールを袋に貼ってくれるお店があるのはそのせいかも。
かわいい猫などもあったけど、途中で壊れるといやなので、お土産用に紐を通せる穴の大きいビーズを買うぐらいにしておきました。

ヴァポレットで戻りました。
ドゥカーレ宮殿近くはさすがに人が多くて、これまでヨーロッパではあまり見なかった中国の団体さんもいました。

 

学生の頃入りそびれて以来、ずっと一度は行ってみたかったサンマルコ広場のカフェ「フローリアン」に思い切って入ってみました。

 

お天気がよくて暖かいので、外の席にいる人が多いけど、私は中に入りました。

伝統あるカフェにふさわしく、豪華です。

 

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中にいるのは観光客ばかりかも。今までめったに会わなかった日本人もいました。初々しいカップルでした。

ムラノ島のお店が混んでいて昼食を取り損ねたのでアイスカフェにしました。昔食べたドイツのよりはコーヒーの液体があって、あとはバニラアイスと生クリームです。外ではピアノと弦の楽団がポピュラーな曲を生演奏。
ウェイターも感じがよいです。

 

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若い頃ヴェネツィアに来たときはドゥカーレ宮殿にも行かなかったので、見学することにしました。

 

ドゥカーレ宮殿はお城の例にもれず装飾と絵がすごくて、ここで総督やヴェネツィアの実力者が政策を決めたり権謀術数をめぐらせていたのだなあ、と思うと感慨深いものがあります。

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ため息の橋と牢獄も見学しました。

 

下の写真はため息の橋から外を見たところです。これから収監される囚人は

これが外の世界の見納め、とばかりにため息をついたとか。

 

 

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階段を下りても窓もなく鉄格子をはめた房が続き、いくつあるんでしょう。

もうたくさん、という気分になったので切り上げて外に出ました。

 

まだ時間があったので、アカデミア美術館に行き、ホテルに帰ってシャワーを浴びてから、夜の街に出かけました。

テアトロ・ゴルドーニという劇場のところのカフェレストランで、ピザを食べました。

呼び込みの東南アジア系?の日本語が少しできるおにいさんが「おねえさん!」などと

声をかけてきたので。

どこでそんなお世辞を使う事を覚えたのやら。

 

ピザは薄いけどすごい大きさで食べ過ぎ。その上、ウェイターがこうするとおいしいといって、100キロカロリー分ぐらいのオリーブ油をかけてくれました。

 

隣の席の中国系(シンガポールあたり?)のご夫妻と顔を見合わせて笑ってしまいました。

 

毎回違うウェイターが来るので、チップはどうしたらいいのか悩みましたが、仲良く分け合うみたいです。