豪華フェリーでストックホルムへ(4月6日)
午後フェリー タリンクシリヤ・ラインでバルト海を渡ってストックホルムに行くのですが、それまで時間があるので再びエスプラナードに散歩に行きました。
昨日ちょっと気に入ったカフェにまた行ってみました。
イースターの巣ごもり卵がのっているケーキです。
装飾のおもしろい建物を見ながら町をぶらぶら港の方まで散歩しました。
乗船予定のタリンクシリヤ・ライン『シンフォニー号』が見えます。
ホテルに戻ってチェックアウトし、歩けない事はないのだけれど荷物が多いのでタクシーを呼んでもらって船着き場に行きました。
フェリーの中は船の中とは思えない造りです。
レストランなどのお店があり、通りに面したビルの窓のように客室の窓が並んでいます。
カジノや劇場まであって、「サタデーナイトフィーバー」のチケット売り場にさっそく人が集まっていました。
バンドの演奏も始まりました。
私はここでは経費節約、一番安い船底に近い部屋を予約していました。
4人部屋といっても、相部屋割引を希望しなければ、なんと、ひとりで独占できるのです。時々エンジンの音が響くことがありますが、寝るときも気になりませんでした。
シャワーもついています。
4人満室だとよほどの仲良しグループか家族ででもないと息苦しいかもしれません。
いよいよ出航し、ヘルシンキの町が遠ざかって行きます。
このフェリーはユーレイルパス割引が使えるので(フレキシの日数にははいりません)、浮いた分で夜と翌朝のブッフェを予約しました。
晩ご飯
一皿目
2皿目
デザート
窓からスオメンリンナの要塞が見えます。
そう、乗船してすぐ夕食に行ったのです(笑)
食後はウィンドーショッピングや、ムーミンのはがきと切手を買って友人と妹に出したり、免税店でオードトワレをさんざん迷ってみたりして楽しみました。
ヘルシンキ
こんなところにも。
ヘルシンキへ (4月5日)
翌朝(4月5日)はヘルシンキに移動するため、旅行社の車が10時に迎えに来てくれることになっていました。
ところが列車の乗車券をよく見ると、駅が近いとはいえ、10時に出たのでは間に合わない時間ではありませんか!
もっと早く気がつけばよかったのですが、旅行社に電話しても日曜日だからか誰も出ません。
仕方がないのでフロントに運転手さんに伝言を頼み、タクシーを呼んでもらって駅に行きました。
それらしい車両と座席番号をさがして乗り込みました。
横が3列しかなくて、私の席はひとり独立した席でした。
斜め向かいにはテーブルをはさんで向かい合った3人が仕事の打ち合わせでしょうか。図面など出して話し合っています。その中の女性が紙を切り抜いた人形(子どもの頃自分で作って遊んだような)を取り出したので、なにげなく見ていたら、女性は「こんなもの持っていておかしいでしょう?」というようにニコッとしました。
クリエーターなのでしょうか?
車両の端にはコーヒーとお湯とティーバッグが置いてあって、自由に飲んでいいとのこと。なんと快適なのでしょう。
しばらくすると、昼食が配られました。この期に及んで、ちょっとへんだな、と思いました。旅行社には経費節約のため2等でいいと依頼し、旅行社の日程表にも「2等車をお取りしました」と書いてあるのに、これって1等車では? 1と書いてある車両に乗ったのですが、1号車と1等車を間違えて乗ってしまったのかもしれません。
ランチを配っている係の人に「席を間違えたみたいなのですけど…」と言うと、「あとで回収しておくのでだいじょうぶよ」と言ってくれました。
でも私のチケットを見て、「その席で合っていますよ」と言いました。
旅行社の手違いでしょうか?
旅行社に払った代金は詳しい明細がないので、どうなっているのかわかりませんが、とにかく席は間違えていなかったので戻って昼食にしました。
2種類から選ぶのだったと思いますが、何を選んて食べたのか忘れてしまいました。味はわるくなかったような…
この旅行を通して、このサンクトペテルブルクからヘルシンキへの列車が一番快適でした。
フィンランドというか、EUへの入国審査も車中でした。何日に帰るのか聞かれました。6月始めというと、ちょっと驚いたようで不審に思っているようなので、ずっと鉄道で回って歩くのだと言って帰りの航空券(e-チケットですが)のコピーを見せて納得してもらいました。
途中の車窓からの風景。
ヘルシンキに到着。
ここまでは、最後にハプニングがあったとはいえ、旅行社に手配してもらい、チェックインも通訳ガイドにしてもらえましたが、これからは自分だけが頼り。ちょっと緊張します。
ホテルは日本からネットで予約してあります。変更やキャンセルも数日前までならできます。
鉄道はユーレイルパスを使うのと個別に購入するのとどちらが得かも計算してくれて、景色がよく見える窓際の席をとってくれるサイトからジェノヴァまで予約しました。ジェノヴァからはバルセロナまでフェリーを予約してあります。
せっかくのサンクトペテルブルク… もっとこうすればよかった
今週のお題「海外旅行」ということですので、ちょうと海外旅行体験を綴るブログですので参加してみることに。
日本でも、ランチはひとりで大丈夫でもディナーとなるとちょっと入りづらい気がしますが、ことばがわからないとなるとなおさらです。前もってお店に目星をつけて内容もだいたいわかっていればだいぶ気が楽になると思います。今回の旅行、かなり急に思い立ったこともあり、準備不足は否めません。
私はもともとカフェが好きだということもありますが、レストランをつい敬遠してしまって、写真を見た友人から「たいしたもの食べてないわね』と言われてしまいました。
それにしても、海外旅行トラブル例などで見て用心していた、偽警官、時には本物の警官がパスポートを見せろと言って、持っていないと罰金を取る(その場で罰金を払わせることはないので、そういう場合にはその場で日本大使館に電話を、と書いてあったので、念のために携帯に番号を登録しておきました)とか、ネフスキー通りのスリなどに出会うこともなく、無事に楽しく行ってこられてよかったです。
あとでスイスで同じコンパートメントに乗り合わせたスイス人男性が、現役の頃、出張でロシアに行ったときにはタクシーに乗っても信号待ちの間に強盗に遭わないよう姿勢を低くして外から見られないようにしていた、と言っていました。ソ連が崩壊してロシアになったばかりの頃でしょうか。
私は旅行社の車に載せてもらう時も、タクシーでも、特に気をつけず、危険も感じませんでした。
サンクトペテルブルク観光
モスクワからサンクトペテルブルクへ
モスクワ2日目
ホテル・イズマイロフは大規模なだけあってレストランやカフェもいくつかあります。
朝食のビュフェに行こうと、数人が入って行ったところに後について入ろうとすると、朝食券を見たスタッフが「あちらです」と指差しました。
そちらに行くと、テーブルが何十もある大きな部屋に、すでにたくさんの人が席について食事をしていましたが、中国人ばかりです。東洋人はこちら、とか分けられているのかとも思いましたが、翌朝は白人男性がひとりだけ隅の方にいたので、そういうわけでもないようです。団体旅行で出発時間が決まっているのでしょう。
ビュフェの内容は旅行中一番の豊富さでした。
生のフルーツ、干したフルーツ、パン、卵料理、ハム、サラダ、暖かい料理がそれぞれ数種類ずつ、おかゆ、ヨーグルト、ジュースとコーヒー、紅茶。それに朝から甘いものも。チョコレートケーキまでありました。
中国からのお客さんたちもフルーツやらなにやらお皿に山盛りにして健啖家ぶりを発揮しています。ひょっとしたら食にどん欲と言われる中国人が利用するホテルならおいしいものをたくさん食べられるのかもしれません。
モスクワは人件費が高いと旅行社に言われ、通訳ガイドと車は初日と送迎だけにしたので、ひとりで出かけなくてはなりません。
リディアさんが教えてくれたとおりに、買っておいたカードで地下鉄に乗り、パルチザンスカヤ駅で乗り換え、クロポトキンスカ駅で降りました。
さて、どちらの方角だったか? 車で通ったはずですが、思い出せません。標識があったので、矢印が示す方向へ歩きました。
実は20年ぐらい前にNHKのロシア語講座を見て少し勉強した事があり、数の数え方の格変化でさっさとめげたので、全くできるようにはなっていないのですが、ロシア文字は神田の書店に練習帳を買いに行って練習したので少しだけ読めるのです。
それが災いしました。
矢印の方へ行ってもそんなに遠くないはずなのにそれらしき建物はありません。一本隣の道を指していたのかも、とそちらに行ってみましたがありません。他の場所の標識を見るとまた混乱する方向を指しています。さんざんさまよってしまいました。
途中でトルストイの家博物館があったので、入ろうと思ったら、昼休み休憩中。のんびり出て来たとはいえ、もうお昼になっていました。リディアさんおすすめのレストランもほど遠からぬところにあったと思うのですが、見つかりませんでした。
最初の標識のところに戻りました。美しい白い救世主キリスト教会の向かいあたりです。
もしかして… 矢印の先にそれがあるのではなく、矢印の根元の方にあるということではないかしら?
今までと反対側に歩いて行くと、左手にまず印象派の作品を収蔵している小さな建物があり、通り過ぎたところにプーシキン美術館本館はありました。
ちなみに矢印の上に文字が書いてあるときは、日本と同じように矢が指す方向に行くので大丈夫です。
プーシキン美術館にはエジプトなどの考古学的なもの、中世ヨーロッパのカテドラルのファッサードや彫刻、時代ごとのヨーロッパの絵画、それにミケランジェロや他の有名な彫刻家の複製があって、デッサンをしている人もいます。生徒たちに美術史を学ばせるのによさそうな構成になっています。
さて、写真が撮れたり撮れなかったりしてどうもおかしいと思ったのですが、ついに上海で大枚はたいて買ったSDカードが完全に壊れてしまいました。撮ったつもりの救世主キリスト教会や美術館もだめでした。1枚だけ撮れていたのは…
「猫の勝利」マルグリット・ジェラールという18世紀の画家の絵だけでした。
猫好きなら思わずほほえんでしまうでしょう。
カメラはカードなしで使って、夜パソコンに移すことにしました。足りない分はスマホのカメラで撮りました。
道に迷ったのと本館の膨大な作品を見たのとで疲れてしまって 印象派は見なかったのですが、あとになれば、やはり見ておけばよかったです。エルミタージュの印象派の部屋が閉まっていたので。
何か食べようと思いましたが、駅近くのカフェはいっぱいだし、レストランはちょっと気後れしたのとまだ夕食には早い半端な時間だったので、ホテルに帰って一階のカフェにはいりました。
普通のメニューの他にレント(キリスト受難の前の期間で、肉食は慎みます)のメニューというのがあって、肉抜きの料理が何種類かありました。
そういえばロシア正教のイースターはカトリックより1週間遅いそうです。
レントの方から選んでみました。ポテトがすごい量です。何個分? 大きな赤ピーマンにライスサラダを詰めて、見た目はひき肉風、実は菜食のソースをかけた料理も量が多いです。
しかも味は… あんまりぱっとしません。
すぐ近くなので土産市場にも行ってみました。テーマパークみたいな感じです。観光シーズンではないからか、閑散としていました。寒いのに野良猫たちがいました。