還暦ひとり旅 シベリア鉄道+ヨーロッパ日記

還暦記念?に北京からモスクワ、ヘルシンキ、ドイツ、イタリア、と鉄道の旅に行ってきました

モスクワからサンクトペテルブルクへ

お昼過ぎの特急でサンクトペテルブルクに向かうので、午前中は暇ですが、電車に乗って出かけるほど時間がないし、ゆっくりしっかり朝食をとって近くのイズマイロフ公園に行きました。
 
ネットで検索したところによると、屋外のアスレチックなどの設備があるということです。雪がちらついていなくてもそこまでするつもりはありませんでしたが、入り口付近だけ散歩しました。
 
市電の駅があって、人が乗り降りしていました。
 
遊園地がありましたが、さすがに誰もいないし動いていません。
 
携帯の時計を見ていましたが、やはり時計があったほうがいいかと思い、ホテルに戻って土産物を売っている売店で陶製の蓋つきの時計を買いました。今時珍しい手巻きで、長いこと売れ残っていたのではないでしょうか。
店員の女性がねじを巻いてちゃんと動いている事を確認してくれました。
 
この時計はあとで蓋の蝶番が壊れてしまいました。そういえば昔買ったロシア(ソ連時代?)の琥珀のイヤリングもクリップがすぐ壊れてしまったのでした。
 
リディアさんが迎えに来てくれて駅に送ってくれました。今度は車両も順番通りで迷うこともなかったのですが、ホームと電車の乗車口の間がすごくあいていてスーツケースを持って乗り込むのはなかなかたいへんでした。手伝ってくれる人がいたからいいですが。一番下に折り畳みになっているステップがあってそれを使えばいくらかましなことがあとでわかりました。
 
景色はシベリア鉄道と同じようで、白樺となんとか松(何と言っていたか忘れ、検索してみても不明です)の木立、ところどころに木の柵で囲われたおもちゃみたいなデザインの家の集落、そして時々都会や工場がありました。
 
サンクトペテルブルクも人件費が高いというので、送迎だけをお願いしていました。
ガイドさんは日本には2度行っただけで留学した経験はなく、大学で日本語を学んだ、という中年の女性ですが、日本語が達者でした。
 
駅からホテルへの車の中で、私の手がシベリア鉄道に乗っている間あまりウェットティッシュなど使いすぎたせいか荒れていかにも手入れが悪くなっていたのを見たからか、マニュキアの話など始めました。もちがいいけれど落とすのも美容院でないとできない新しいマニュキアがあるそうです。
 
サンクトペテルブルクのホテルは、その名もホテル・ドストエフスキーです。
ドストエフスキーが最後に暮らした家と葬儀が行われた教会が近くです。
車の中からガイドさんが教えてくれました。
こぢんまりしたロビーですが、まわりを見回して、「イタリア人が多いからうるさいかもしれません。楽しいけど。金曜日だから夜遅く帰ってくるかもしれないし」と言っていましたが、別の階だったのか、静かでした。
 
チェックインまでで彼女の業務は終了です。エルミタージュも徒歩圏内ということで、旅行社にもひとりで大丈夫と言われたので。
ネフスキー通りはスリが多いので、ショルダーバッグは前に持つようにと注意してくれました。あとはサンクトペテルブルクを出発する時に運転手さんだけが迎えに来てくれることになっています。
 
ホテル内のバー・ラスコーリニコフでのウェルカムドリンクの券をもらいましたが、行きそびれました。
 

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白夜や罪と罰に出て来るネフスキー通りに夕食がてら出かけました。
 
サンクトペテルブルクについての本など読んだときに行ってみたいと思ったところはあるのですが、しっかり地図付きのメモを作っておかなかったし最近記憶も薄れがちなので、行き当たりばったりでカフェ・ドュ・ノールというお店に入りました。
 
お店の人が「ボンソワール」なんて言います。写真では後ろを向いてしまっていますが、顔を白く塗ったお兄さんがジャグリングをしたりアコーディオンを弾いたりしながらお店の中をまわっています。お金を集めている訳ではなさそうなので、給料が出ているのかもしれません。
 

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コースを注文しました。といってもフランス料理のお店のような高級感のあるのではないのですが…
 
最初「ボナペティ』と言って出されたプレートを見て、メインも全部一皿に盛り合わせなのかな、と思いましたが、それはサラダで、次にたっぷりのスペイン風オムレツみたいなグラタン皿に入った料理、そしてデザートのケーキもしっかりとボリュームがありました。
 

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外に出るとすっかり日が暮れてネフスキー通りはライトアップされてきれいでした。
 

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